コンロ下の油汚れと錆をスチームクリーナーできれいに

スチームクリナーで家中をきれいに

手で力いっぱいこすって取れない汚れは、高性能なスチームクリーナーでも落とすのは難しいです。

ただ、力を入れれば落ちる汚れであれば、スチームクリーナーを使うことでかなり簡単に落とすことができます。

これはとても単純な基準です。

そして、実際に掃除をして、その汚れを試してみなければこのように言い切ることはできません。

今回はスチームクリーナーを使ってコンロ下のひどい油汚れを掃除してみました。

おそらく10年は放置されていたであろう、テレビ番組のものとは違う天然の?汚れです。

コンロ下 油汚れ      【コンロ下の油汚れ】

使用感や実際に掃除した際の様子をレポートすると共に、スチームクリーナーで取れる汚れと取れない汚れ、またスチームクリーナーの選び方などについても少しアドバイスしていきたいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

今回使用したのは、スチームファーストというネット通販でしか購入できない製品です。

性能はトップクラスで、高温の強力なスチームが満タン時で約45分程度利用できます。

ではお掃除していきましょう!

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スチームファースト驚きの洗浄力

10年放置した油汚れを掃除することになった経緯

近所の空き家に住まわせてもらえることになり、長年放置されていた家の大掃除が始まりました。

ガスコンロが古いものだったので新しくしようと思い立ち、古いコンロをどけると、油と錆でべっとり汚れたステンレスがありました。

この家は約10年間使われていなかった空き家ですので、おそらくコンロ下の汚れも約10年程度放置されていたものだと思われます。

ひどい汚れではありますが、取って取れない汚れではなさそうです。

手で掃除するのは面倒そう、でも頑張れば取れそう。

こんなときがスチームファーストの使いどころです。

スチームクリーナーに水を入れ、10分程度待って、100度のスチームを噴射するのに十分な熱を持ったら噴射します。

最初はアタッチメントをつけないただの噴射ノズル。 ただの噴射ノズル      【ただの噴射ノズル】

これで油汚れに向かって噴射すると、勢いよく表面の汚れが吹き飛んでいきます。高温のスチームで掃除するので、油が溶けながらなくなっていきます。 噴射したところがキレイに     【噴射したところがキレイに】

写真だけではどんな風に落ちているのか分かりにくいと思うので、GIF動画を作成しました。

これを拭き取れば良いだけですから、かなり簡単に油汚れを掃除することができます。しばらく適当な範囲を噴射したあと、サッと拭いてみました。 浮き出た汚れをふき取ったあと

けっこう簡単にキレイになってしまったので、10年というのは本当だろうか?

もしくはテレビで見た汚れもちゃんと年季を積んだものなのかもしれない…と思いました。

本来なら、油汚れには油を分解できる洗剤が必要だと思います。

ただ水で濡らしたふきんで掃除しても油が白っぽく伸びてしまうだけで、なかなかキレイに落ちてくれません。

性能の良いスチームクリーナーはしっかり蒸気の高温を維持してくれますから、油汚れを浮かせてくれます。

スチームクリーナーの選び方として、ここはとても大事なところです。 しっかり高温のスチームを出すことができるか。

では、どんなところを基準に、スチームクリーナーを選べば良いのでしょうか。

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スチームファーストは100度の蒸気が出るボイラー式

スチームクリーナーの蒸気の産みだし方には大きく、パネル式とボイラー式の区別があります。

加圧噴射式というタイプのクリーナーもありますが、ここでは紛らわしいので詳しい説明は割愛します。パネル式とボイラー式の中間だとお考えください。

パネル式のスチームクリーナーというのは、内部にあるパネル(鉄板)を熱し、そこを水が通過することでスチームを出すというもの。

たいしてボイラー式のスチームクリーナーは、密閉された空間内で熱せられた水の圧力によって噴出する仕組み。

少々分かりにくいでしょうか。

例えば、熱い鉄板に水をかければ、たちまち蒸発して白く熱い蒸気が出るのを想像できると思います。この蒸気を利用して掃除するのがパネル式。

一方ボイラー式は、鍋やヤカンで水を沸かしたとき、口から勢いよく噴きだす蒸気を利用するものです。

恐らく多くの人がスチームクリーナーに抱く印象は、このボイラー式の方なのではないでしょうか。

それぞれにメリット、デメリットがあります。

パネル式は内部の水を沸かす必要がないので比較的早く掃除ができて、水の継ぎ足しもできる。

その代わり、熱いパネルに通過させることで起きた蒸気なので、パワーは劣るのと、蒸気の温度が比較的低いので、蒸発しきらず、使用箇所が濡れてしまいがちです。

例えば数年前の話ですが、私が過去に使っていたハンディタイプのスチームクリーナーでは、確かに蒸気は出るものの、ほぼ風圧でキレイにしているような印象でした。

窓のサッシなどに使うには便利でしたが、こびりついた汚れを取るという目的で使うには、少し物足りないものでした。

一方ボイラー式のスチームファーストは、パワーが違います。

スチームファーストで言えば、ボイラー内部の水は最高136度まで高まり、高まった圧力によって噴きだす蒸気は汚れを浮かび上がらせて取るという、スチームクリーナーに求める能力をしっかり備えていると感じました。

短所は、水をしっかり沸かすので使用できるまでにある程度時間を要すること(スチームファーストでは10分程度)。

また、使用中はボイラーの圧力が高まっている状態ですので、万が一途中で水が足りなくなったという場合、途中で水をそそぐことができません。

無理やりタンクの蓋を開けられないこともありませんが、水が残っていればそこから蒸気が噴きだしてくるので大変危険です。水を継ぎ足すときはタンクが冷えるまで待つ必要があります。

継ぎ足さずに済むように、あらかじめ多めに水を入れておいた方が良いですね。

スチームクリーナーは、蒸気の作り方と形状によって能力や長所短所が異なります。

多少かさばりますが、ボイラー式の大きいスチームクリーナーの方が、汎用性が高く、様々なシーンに対応できるのでおすすめです。

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頑固な汚れにはアタッチメント

さて、コンロ下の掃除に戻りたいのですが、ご覧の通り高温のスチームをただ噴射するだけではごく表面の油汚れしか取ることができません。

先ほどの浮いた油汚れをふき取った画像をもう一度載せますが、画像右下のシミのような汚れはまったくとれていません。 浮き出た汚れをふき取ったあと

少し時間をかけて噴射することで落ちる汚れもありますが、頑固な汚れにはアタッチメントをつけて掃除をする方がベター。

このような汚れを取り除く場合の、スチームファーストのアタッチメントはおよそ3種類あります。

一つが、ブラシノズル。短い毛のノズルと長めの毛のノズルがあり、汎用性が高いアタッチメントです。 ブラシノズル     【ブラシノズルの写真】


金属のブラシノズル     【金属のブラシノズル】
ブラシノズルには金属のものもあって、これが二つ目。初めて使うものではないので若干 使用感がありますが、本来はもっと綺麗なノズルです。

そして三つ目にハードスポンジのノズルがあります。 ハードスポンジノズル     【ハードスポンジノズル】

やはりこれまでにも掃除をしているので少し使用感がありますが、個人的にはこれが使いやすくてとても重宝しています。

ゴワゴワとした固いスポンジ状のノズルで、これでゆっくり汚れを温めながら擦ることで頑固な汚れも落としやすくなります。

今回は主にこのハードスポンジノズルを使用しました。

上の画像に残っているような錆びに近い汚れは落とすのになかなか時間がかかりました。

蒸気だけでは無理そうだというところは金属ブラシノズルと、実はキッチン用の洗剤も使用しました。

金属ブラシの使用は注意!

頑固な汚れを見ると金属ブラシを使いたくなるかもしれませんが、金属ブラシは相当傷がつくので、使用範囲はかなり限られそうです。

今回の掃除でも使用してみましたが、やはり触れたところは傷がついてしまいました。

コンロの下の部分なので多少傷がついても構わないと思いトライしてみましたが、やはり全体的に傷がつき、金属のブラシノズルが触れたところはこのように見てわかります。

使用の際は傷がついても良いかどうかを確認してから使うようにしましょう。

その代わり、軽い力で汚れは取れます。

しかし、錆びついて腐食した部分まで完全にきれいになることはありません。腐食してステンレスが溶けているのでこれはキレイにするとかいう問題ではありませんね。

腐食した部分と傷     【腐食した部分と傷】

スチームクリーナーを使用するとき、この汚れは落ちるのか、落ちないのか、アタッチメントを付ければ取れる汚れなのかどうか、ある程度見切りをつけて掃除する必要があります。

ボイラー式のスチームクリーナーを用意して、使ってみたけどまったく歯が立たないという汚れに出会ってしまうと、片づけ面倒くさい、タンクにスチームいっぱい残ってるのにどうしよう…とかえって作業が煩雑になってしまいます。

実際に使ってみなければ分からないところも多いと思いますが、スチームクリーナーが使える汚れをよく見極めてから作業に当たると効率的です。

今回、スチームファーストを使ってこれだけキレイになりました。 掃除後

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スチームファースト驚きの洗浄力

広範囲の掃除の場合。

例えばコンロ、レンジフード、排水溝、壁など、キッチンを全部キレイにしたいと思うのであれば、スチームクリーナーはかなりの時間の短縮になるでしょう。このとき、スチームクリーナーの性能が試されます。

スチームファーストは約45分間高温のスチームを出し続けることができますが、それはこの製品がキャニスター式と呼ばれる、掃除器大のタイプだからです。

スチームクリーナーの形状には、キャニスター式、ハンディタイプ、モップタイプとおおよそ三種類に分けられますが、ハンディタイプやモップタイプは機動力をメインにしているので、どうしてもタンクが小さくなってしまいます。

広い領域の方がスチームクリーナーは活躍しますが、広い領域を一気に掃除できる製品でなければかえって水の継ぎ足しが多くなり満足度は低くなってしまう。

よって、大がかりな掃除をするのでれば、大きなタンクを持つ製品がおすすめ。

しかし蒸気がしっかり高くないとあまり役に立たないので、蒸気の作り方はボイラー式の製品がおすすめです。

スチームファーストはその条件を満たしているスチームクリーナーですので、特に大掃除をする際にはとても役立ちます。

同じような性能の製品には、例えばドイツ製のケルヒャーがあります。ぜひお値段やアタッチメントの種類などを見比べてみてください。

コラム スチームファーストで取れる汚れ、取れない汚れ

スチームファーストで、前に住んでいた家のレンジフードを掃除したことがあります。

そのレンジフードの排気口についているフィルターは目が大変細かい金属製のもので、隙間に油が大量にこびり付いていました。

これにスチームを当てると、油は溶けて吹き飛ばされていくのですが、そのフィルターの場合、油が向こう側に回りこんでしまうだけでなかなかサッパリとはいきませんでした。

スチームファーストのようなしっかり高温の蒸気が出るスチームクリーナーでも、頑固すぎる油汚れに対しては満足な洗浄力がないようでした。

スチームファーストは、専用の植物由来洗剤でキッチンにも安心して使える「スチームマジック」が同梱されています。

しつこくなかなか取れない油汚れには補助的に使用することで、洗浄力を高めることができます。

このフィルターには、スチームマジックをつけ、薄い布でフィルターを挟む形で敷きスチームすることで、油が逃げてしまうのを布が取ってくれて、綺麗に掃除することができました。

スチームファーストを使い、お風呂掃除をしたこともあります。

水垢やカビは簡単に落ちます。

手では掃除しにくい細かい溝や複雑な形をした部分、あまり触りたいと思わないところの掃除では大活躍でしたが、経年劣化による浴槽やタイルの溝の変色や、水錆の色はいくらやっても落ちません。

ところが水錆はホームセンターで錆取り用の薬剤を購入し、手でこすれば落ちました。

スチームクリーナーは、基本的には水だけしか使いません。

洗剤が不要で、手を汚さずに済むところが長所なのですが、適した薬剤を使用した方が早いこともあります。

錆びには錆び取りが一番だということを実感した掃除でした。

まとめ

スチームクリーナーには、例え高性能のものであっても、取れる汚れ、取れない汚れがあります。

どんな汚れが取れるのかという基準は、「頑張れば手でも取ることができるかどうか」です。

スチームクリーナーは通常取れない汚れが取れるものではなく、取れる汚れを効率よく取ることができるものなのです。

スチームファーストはトップクラスに高性能なのに比較的安価で購入することができます。ネット通販のみの販売で、どこにも卸されておらず、広告も最小限にしているからこその価格だと言います。

それ故に、スチームクリーナーについてよく調べる人がたどり着く製品でもあります。

性能の面ではかなりおすすめ。ただし、そんなスチームファーストでさえも、取れる汚れと取れない汚れがある、適さない汚れがあるということをお伝えしたく、このように長いレビューを書かせてもらいました。 スチームクリーナーを検討中の方の参考に少しでもなれば幸いです。

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