1.スチームファーストの小手調べ(五徳・電子レンジ)
2.スチームファーストの真骨頂
→レンジフードのフィルター掃除
3.余ったスチームでできること
→床掃除
→冷蔵庫
4.スチームファーストでキッチンの掃除は楽になるの
スチームファーストというスチーム洗浄機が評判、「アマゾンのレビューで高評価の嵐」という話。 スチームファーストは2万円程度で購入できる。
そして、スチーム洗浄機と言えばここだろうとキッチン掃除をやってみました。
果たして本当にキッチン掃除が楽にできるのか。五徳
電子レンジ これはほんとちょっと悩んでたところだったんですよ。 前にグラタン作ったとき、オーブンで加熱するとレンジ内に黒い焦げ跡みたいなのが付いてしまったのです。
多分普段飛んでる油とかがオーブンでじっくり加熱されることによってこうなったんだと思うんだけど、そんなだからまあすぐ取れるだろうと思って擦ってみてもあんまり落ちない!
こういうときこそのスチームファーストです。スチームファーストは100度以上の高温スチームで汚れを浮かせて落とすすごいヤツですからね。手で擦って取りにくいのは、スチームファーストに任せておけばいいんです。
で、スチームを当てながら擦りたいから、こういう、ハードスポンジっていうアタッチメントを装着。 これ実は使った後の写真だからスポンジ面が汚れちゃっています。
のハードスポンジで擦ると面白いくらいによく取れます。
手でやってたらすごい大変だっただろうところを、スチームの力を使えばほとんど力もいらないし(つい力入れちゃってスポンジの形変わったけど)、モノの数分で綺麗になりました。
あと洗剤の類も必要ありませんでした。 奥の方は角度的に掃除しにくかったのでもうこれくらいでいいやってあきらめた跡です
こういうフィルター系って、掃除したくても汚れに届かないっていうところが一番の問題点なんですよね。
こういう細かいのだったら歯ブラシとか使って掃除する人もいると思うんだけど、なかなかうまくいかない。
こんな風にすぐにダメになっちゃいます。 これにもスチームファーストが役に立つはず。
スチームだから届かないってことはないし、直接汚れに触れなくて済むからかなり順調に掃除できるのではないでしょうか。
でもこれが大変だった。
大変ポイントを挙げると
①こびりついてる油の量がすごい
②細かい網目状になってるので取りにくい
③スチームファーストの限界
これらを乗り越えなければならなかった。 まずどれだけ汚れてるかの写真をご覧ください
こびりついた繊維質のものは、フィルターの上にかけてあった油を吸い取るフィルターのものです。
溝に油がこびりついてる。 この時点では、まあスチームファーストの高温なら余裕で浮かせて溶かして解決でしょと思ってたんです。
で、実際こんな風に高温スチームと水圧で油は吹き飛びます。 でも、この写真すごい取れてるように見えるけど、実はまだまだ。 本当に表面のが取れただけで、まだ素手で触るのは抵抗あるなという感じ。
しつこくこびりついた油とか溝に入りこんでる油は浮かせるには浮かせるんですけど、油が高温で溶けながら移動するものの、移動した先で固まるっていう…。
スチームを近づけて噴射すると熱で油が浮きあがってくるのですが、油が逃げていくだけ。行く先で固まります。
固まったところに狙いを定めたら拡散してまたそれぞれ固まるっていう、不毛な争いを繰り広げました。すぐ拭けばいいんだろうけど、どれだけ小まめに拭き取らなきゃならないのって。
これじゃ全然楽じゃないよと。
溝の油も浮いて押しやれるんだけど、逃げて逃げてキリがない。
所詮これがスチームファーストの限界かとがっかりしました。
しかし、スチームファーストにこのような口コミがあることは先刻承知済みです。
なぜならレビューに書いてあったから!
ああこれか、このことを言っていたのかあのレビュワーはと思いました。
その解決策として、スチームファーストは天然植物成分で作ったお肌に優しい専用の洗剤「スチームマジック」をサービスしてくれているのです。
こいつで頑固な油汚れも浮かせて落としやすくなる、ということで、万遍なくかけました。
そしたら、分かりますでしょうか。 スチームマジックの泡が油汚れを分解して落としてくれてる。 かけておくだけで随分落ちるようです。
このように洗浄力を確かめながら数分置いて、もう一度スチームを噴射したのですが、正直それでも、スチームマジック使うことで威力倍増!という感じではないです。
使わないよりマシだけど、この網の形状ということもあり、スチームマジック後でもやはり高温で溶けた油は他のところに移動してしまうんですよね。
網だからこちら側でキレイになったと思っても裏側見たらべっとり。
これをふき取りふき取りしてれば綺麗にはなるんだけど、いまいち楽じゃない。
問題は、溶けて浮いた油が水圧で逃げてしまうところにあります。
油は落ちるには落ちるのです。
だから僕はこうしました。布切れをかける。スチームマジックも。
上に布かけて、その上から噴射するのです。そのとき、ナイロンブラシのアタッチメントを付けて、布の上から優しくゴリゴリします。溝に布を食い込ませる感じで。
スチームファーストは熱がポイントな訳ですから、布一枚挟んだくらいでは威力は落ちません。落とす傍から布が油汚れを吸ってくれるから、油との追いかけっこをしなくても済む。
網目にそって油が取れています。 でもやっぱり裏側にちょっと移動してる油はあるから、両面気が済むまでやる。
これは普通にスチーム噴射して、その上スチームマジックを使って、ある程度油落ちただろうという段階からの汚れです。 こんなに取れてなかった。逃していた油があったということ。
これが他の油落とし洗剤とか道具とかに頼らずに、スチームファーストでレンジフードのフィルターを掃除する一番楽で効率的な方法でしょう。 実は他にも色々試したけど、これが一番楽でした。
表側。触ってもベタベタはしない。やはりまだちょっと細かいカスとかついてるけど、これくらいで。 よくみたら小さなカスとかはまだついてるけど、これくらいでいいだろう。
裏側。やはりまだちょっと細かいカスとかついてるけど、これくらいで。
ちなみに、スチームファーストにはナイロンブラシの他に、真鍮?ハリガネのような固いブラシのアタッチメントがついてくるんだけど、そっちの方がゴリゴリ食い込んでよくとれるのかもしれないと思うじゃないですか。
こういうヤツ。本当にガンコなものに使うようのアタッチメントです。
こうなりました。分かるでしょうか。すごい取れたけど一緒に塗装も禿げてしまったのです。 こういうものの場合はナイロンブラシの方を使いましょう。
スチームファースト油移動させるだけで使えないな…と思う人も実際多いと思います。 でもスチームクリーナーの特徴は汚れを「熱で浮かす」ことです。いかに浮いた汚れを逃さないかを考えると使い勝手がよくなります。
家のキッチンの床はこんな感じ。 クションフロア?みたいな素材で、古いし、けっこうベタベタします。そして、家の場合、勝手口からの出入りが多いので汚れやすい床です。
こういう床は、床拭きパッドアタッチメントをつけます。付け方は簡単で、こういう感じに配置して…
マジックテープみたいになってて、乗せるだけでペタリと付きます。 そして床をスーッと掃除機をかけるみたいに掃除する。
えっ? こんなに汚れてたの? ちょっとゾッとしました。写真載せるのちょっと恥ずかしい。 でも先ほども言ったとおり、ここから庭に出てなんちゃらしてという感じで汚れは持ちこみやすいフロアなんです。言い分けになるか分からないけど。
いや多分皆さんの家のフロアも思ってる以上に汚れてるはず!
残ったスチームだから、冷蔵庫はそんなにちゃんと掃除するつもりはありません。
満タンに水入れて45分くらい持つというから、多分ほんとあと残り少しのはず。5分とかで使えなくなるんじゃないかなという段階。
でも冷蔵庫って意外に取手のところとか、手が直接触れるところって汚いんですよね。この冷蔵庫も古いしかなり汚れてるはずなんだけど中まで掃除する時間はない。
表面だけサッと掃除しましょう。高温のスチームで消毒になるっていうし。
取手とかの消毒は絵的に地味だから写真はないけど、ここでお見せしたいのはちょっと汚れが気になって興味本位でスチームを当ててしまった冷蔵庫のパーツ間の溝です。 こんな感じでスチームを当てると…
ジワーっと出てくる汚れ。 これは気持ち悪い。こんなに汚れてたのかと。 別にこんなところ、汚れてたところで大きな問題はないけど、こんなに溜まってるって思うと嫌ですよね。 しかもこんなとこ普通掃除できないですよ。 これはちょっと冷蔵庫も本格的に掃除しないとダメかなと思ったくらいのとき、タイムリミットの45分が来ました。スチームがなくなっていきます。
スチームファーストでキッチンの掃除は楽になるのか。結論から言えばめちゃくちゃ疲れました(笑)。
汚れ具合とかによるとは思うけど、でも一時間足らずで五徳、電子レンジ、レンジフードのフィルター、床、冷蔵庫と掃除できたんだから、これはけっこうすごいんじゃないかなと。
スチームクリーナーって通販番組だとけっこうスイスイ掃除してますよね。
こんなこと言うのも無粋だけど、あれって掃除のために付けた新鮮な油汚れですよ絶対。だから落ちる。
本当に長年こびりついた油は、スチームファーストのような高温の洗浄機でも掃除するのはなかなか大変で、工夫が必要でした。
でも要領さえ覚えたら、ものすごく効率良く掃除できることは間違いないんじゃないでしょうか。
あと、45分リミットって丁度いいなと思いました。
集中力持つのなんて45分が限界だって言うけど、限られた時間しかスチーム出ないから、次!次!って感じで掃除できる。
掃除のモチベーションは上がるし、アタッチメントとか小物を上手に使うことでかなり掃除は楽になると言えるでしょう。