1.準備~用意した油汚れ
2.クリーニングに出した方が早い
3.スチームマジックの長所
4.スチームファーストで染み抜き開始
5.フリース生地にこびり付いた汚れ取り
6.スチームマジック検証のまとめ
掃除用品が好きで、中でもずっと欲しいと思ってたスチームクリーナー。
通販番組とかで見て今年「これは絶対我が家には必要ない。でも欲しい!」って思った商品ナンバーワンがスチームクリーナーだったんです。
そして手に入れたのが、ネット上でやけに評判の良かった「スチームファースト」というスチームクリーナーでした。
せっかく買ったんだから色々と掃除がてら実験してみよう!って思って、ちょっとひねくれたところの「絨毯にこぼした汚れはスチームファーストで取れるのか?」とかって色々やってみました。 結果的に、醤油とかコーヒーとかは余裕で取れるけど、油汚れは多少残るという事実が明るみに。
でもでも、スチームファーストには「こんなこともあろうかと…」って感じでスチームマジックっていう専用の洗剤がセットで付いてくるんです。
スチームクリーナーでは例え高品質でも、本当にしつこい油汚れだと取れないこともあるから、スチームファーストはそのあたりの弱点を補おうとしたということですね。
なるほどじゃあ「布製品についた油汚れはスチームマジックって洗剤で落ちるんですか?」というのが今回の実験です。
それでは行ってみましょう。
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今回用意した油汚れは、カレーの汚れです。
食事に服のシミは付き物です。
中でもこれだけは付けたくない!っていう汚れってありますよね。
油汚れで、検証用に目立つ汚れで、って考えたとき、中華料理なんかも考えたのですが、カレーの方がよりしつこそうなんじゃないかと思いました。
それも、ひき肉から出るたっぷりの油とルーのスパイスが混ざるキーマカレーの汚れです
調理後、汚れたヘラを用意した綿素材のシャツとフリースでふき取ると、べったりと嫌な汚れが付着しました。
汚れを定着させるために少し時間を置けば、準備完了です。
正直、服に付いたシミなんかはクリーニングに出した方が良いと思います。
食事中というのならシミがついたその場でスチームクリーナーを使うことなんかできないのですから、応急処置をして、その後クリーニングもしくは昨今の強力な洗剤をつけての選択がベストの選択でしょう。
しかし!
ここで検証したいのはあくまで付属で付いてくる「スチームマジック」がどれほどの力を持っているのかということと、「高温のスチームで汚れを浮かせて取る」というスチームクリーナーの特性が布製品に対してちゃんと発揮できるのかということ。
例えば、カーテンとか台所のところに敷いてあるマットとかなんかちょっとやそっとでは洗いませんよね?
ぬいぐるみをクリーニングに出すってこともあまりしないだろうし、ソファーってどうやって洗えば良いの?って感じでしょう。
そんな、意外に洗えない布製品に対して、スチームファースト及びスチームマジックは果たして本当に使えるのか、ただいたずらに濡らすだけじゃないのかを検証したいのです。
絨毯やカーペットのような素材の汚れが取れるのはもう実験済み。
今回はいわば、「スチームマジック」という専用洗剤のための実験です。
これってどれくらいの威力なのかと。
スチームマジックの長所は、植物由来の成分を使った洗剤で、強力だけど肌に優しく、すすぎも要らないほど安全だというところ。
子どもが使うぬいぐるみなんかであれば綺麗にしようと思っても洗濯器に入れるのも勇気いるし、例えば消臭殺菌スプレーだって口に入れたらと思うと使いにくいというところがありますもんね。
そういうときにも使えるのはなかなかうれしいことなんじゃないでしょうか。
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さて、まずは綿のシャツから。 さすがに汚れがひどいので、先にウェットティッシュで汚れをふき取ります。
当然、汚れは全然とれません。
べっとりとついたシミに対して、まずは普通にスチームを当てます。
こういうノズルに専用のカバーをつけて汚れをこすれば、高温のスチームに汚れが付着し、蒸発と共にカバーにまとわりついて、だんだん綺麗になると。
蒸気を押し当てます。
うーん。正直、濡らしているだけで汚れは取れている感じではありません。
というか普通に水洗いしたのと同じような感じです。 やはりこれくらい濃い汚れであれば少しキツイのかもしれません。 そこでスチームマジックを適量噴射しました。 なんとなくフルーティな香りがするこの洗剤、どうやら油汚れをすごい勢いで分解している様子。 しばらく様子をみましょう。
なんか色が変わりました。
そして満を持しての二回目。
同じように表面をこすります。 まあさっきよりは取れた…かなあ?という感じ。
なんだか埒が明かないので、アタッチメントを交換して、より強い噴射で汚れを倒しにかかりたいと思います。
こんなノズルです。 先ほどのスチームより強力な噴射という感じ。 トントンと叩くようにスチームを当てると、みるみる汚れが取れていきます。
カレーの汚れってスチームで落ちるんだ! それに、スチームマジックが油汚れを分解するというのはある程度間違いないようです。
続いてフリース生地をきれいにしてみます。 予想では、こちらの方が毛足が長く、汚れの付着している面積が狭いので、簡単に落ちると思われます。
これはぬいぐるみなど、比較的ふかふかした素材にスチームを当てたらどうなるかという検証になるのではないでしょうか。
予想通り、先ほどのシャツよりは簡単に汚れが落ちてそうな気がします。 この時点で湿りはまだあまりありません。
しかしまだ十分ではないので、スチームマジックを適量噴射して、しばらく待ちます。
そして改めて噴射すると、汚れはほとんど取れました。やはり先ほどの綿素材のシャツより簡単でした。汚れの定着が十分でなかったのかもしれません。
スチームマジックの威力の検証としては十分かもしれませんが、べちゃべちゃになることを覚悟で噴射型のノズルに交換、仕上げとします。
綺麗になりました!
今回は見やすいように油汚れを用意しましたが、汚れを落とす能力があることは分かりましたので、例えば比較的毛足の長いクッションなんかには、スチームマジックをしみ込ませた布で表面を拭き、全体にスチームをかけるという方法でかなり綺麗になると思います。
消臭・殺菌スプレーで十分だという方はもちろんオーケーですが、いまいち目で見えないから本当に汚れがなくなっているのか信用できないなという方は、たまにスチームで掃除をしてみても良いかもしれません。
いつも抱き枕にしてるクッションを、スチームマジックをしみ込ませた布で拭きます。
かなり汚れが…。若干ショックです。
スチーム当てる必要ないかなと思いましたが、一応、専用カバーを綺麗に洗ってから表面をなぞるように噴射。 布で拭きとるだけで軽く黄ばんでたので心配でしたが、それほど汚れてなかった、ので写真は割愛。とりあえずさっぱりしたような感じがします。
スチームファーストの布製品に対する洗浄力はなかなか優秀ではありますが、本当にしつこい布についた油汚れを取ろうと思ったら、確実にべちゃべちゃになるまで噴射しなければ綺麗になりません。
ここではあくまでスチームマジックは布の汚れが落とせるのか?という実験のために衣服を使いましたが、はじめに言った通り、確実に綺麗にしたいのであればクリーニングに出した方が絶対に良いです。
しかし、スチームマジックの裏面の用途欄に染み抜きに使えると書いてありますので、スチームを噴射するかどうかは別にしても、普段使いの洗剤として活用できることは間違いありません。
もしスチームクリーナーが気になっている方がいらっしゃるのであれば、スチームマジックが付属品としてついてくるスチームファーストはお得感があっておすすめです。